E60 M5が歴代Mモデルの中でも特にトラブルの多い車両と言われる理由は、複雑な機構を持つSMG3にあります。実際、SMGにトラブルが発生すると車両がセーフモードになって、場合によってはエンジンすらかからなくなり、SMGミッションを降ろして内部を確認する必要が出てきます。これは、クラッチの自然摩耗であっても、内部がブラックボックス化されている上、MT車と違って五感での確認ができず、走行距離での判断も一概にできないことから、ミッション降ろしが必要となってきます。一方で、SMG以外の部分については、エンジンも含めて特段弱点と言われるものはなく、既知のトラブルポイントさえ押さえておけば、概ねE92型M3と同じような感覚で乗ることができます。もちろん、ノーマルモデルではありませんし、V10エンジンなので、それなりのメンテをしてやる必要はありますが、それは他のMモデルと同様と思います。当社のM5では、トラブルの元となるSMGを3ペダルMTに置き換えますので、通常のMT式Mモデルと同じように安心かつ思いのままに乗ることが可能となります。